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Tokyo, 1月 27, 2021
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NANO MUTEK.JP 2021

NANO MUTEK KV 03

MUTEK.JPは、文化庁「文化芸術収益力強化事業」の一環として、ライブパフォーマンスの新しい鑑賞環境を試験的に提供するイベント、NANO MUTEK.JP 2021を、2月6日(土)〜9日(火)に渋谷ストリームホールとヒカリエホール ホールAの2会場にて同時開催します。

INOYAMALAND & Manami SakamotoDaito Manabe + Satoshi HoriiIntercity-Express角銅真実FUJI|||||||||||TAが参加する実演イベントの開催に加え、その収録映像を別会場へライブ配信し、4K高精細映像を巨大スクリーンで鑑賞する空間を提供。また2月23日(土)〜26日(火)には、アーカイヴ上映を実施します。

チケット発売中

文化庁、東急株式会社の主催によるこの試みは、新型コロナウイルスの感染拡大により一つの場に多数の観客を動員することが難しくなったコンテンツを多拠点に向けて配信することで、新たな表現の場の可能性を探るというもの。高精細映像の配信による新しい鑑賞環境を構築し、施設運営事業・文化芸術活動を持続させることを目的とした新たな取り組みです。

MUTEK.JPは、このような時代であるからこそ、文化・芸術の支援、アーティストや地元コミュニティに創作・実験・パフォーマンス・発表の機会を提供することがより重要であるとし、この取り組みに賛同しました。

富士通株式会社が、総務省/一般社団法人映像配信高度化機構の策定した4K/8K高精細映像や立体音響の配信仕様に基づき構築した映像配信プラットフォームを用いて、パフォーマンスの4K配信を行います。

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プログラム

2月6日(土)は、22年振りの新作アルバム『Swiva』を昨年リリースした、井上誠と山下康からなる日本の環境音楽 / アンビエントミュージックのパイオニア、INOYAMALANDがシンセサイザー主体のライブセットで出演。ヴィジュアルアーティストのManami Sakamotoがコラボレートします。

7日(日)は、RhizomatiksDaito ManabeSatoshi Horiiによるオーディオビジュアル・パフォーマンス"phenomena"を公開。「様々な小さな現象の中に生まれるリズムやモーションを増幅、編集することによって作り出す」というコンセプトのこのプロジェクトは、2018年のMUTEK.JPで披露された後、2020年にMUTEKサンフランシスコでも"phenomena - Quarantine Version"として公開され高い評価を得たものです。さらにこの日は、MUTEKの長年のコラボレーターである音楽家、大野哲二によるオーディオビジュアル・プロジェクトIntercity-Expressが出演し、オーディオ信号によって生成されるA/V作品『Triggering』シリーズの新作を公開します。

8日(月)は、音楽家 / シンガーソングライターの角銅真実が出演し、歌をメインにしたライブパフォーマンスを披露。

9日(火)は、自作パイプオルガン、声、水などを用いたパフォーマンスで知られるサウンドアーティストのFUJI|||||||||||TAが出演。昨年『iki』、『KŌMORI』という2枚のアルバムを立て続けにリリースした彼が、「コロナ禍を一年通ってきたからこそ見えてきたやり方」で今回のライブ作品の発表に挑みます。

開催概要とチケット情報

出演者

2月6日:

INOYAMALAND & Manami Sakamoto JP

2月7日:

Daito Manabe + Satoshi Horii JP — phenomena

Intercity-Express JP — Triggering

2月8日:

角銅真実 JP

2月9日:

FUJI|||||||||||TA JP


公演(実演)

日 程:2月6日(土)〜9日(火)

開場18時/開演18時半/終演19時半

会 場:渋谷ストリーム ホール

料 金:2,000円(各日 限定50席)

公演チケット

ライブ配信上映

日 程:2月6日(土)〜9日(火)

開場17時45分/開演18時半/終演19時半

会 場:ヒカリエホール ホールA

料 金:1,000円

ライブ配信上映チケット

アーカイブ上映

日 程:2月23日(土)〜26日(火)

開場18時/開演18時半/終演19時半

会 場:渋谷ストリーム ホール

料 金:1,000円

アーカイブ上映チケット

リモートライブ配信

日 程:2月8日(月)

開演18時半/終演19時半

会 場:パソコン、スマホ、タブレットなどの各端末

料 金:500円

リモート配信チケット

注意事項

本公演は、コロナ禍の最中においても文化芸術活動を持続させ収益力を強化することを目的に、多拠点をつなぎ4K映像配信による新しい鑑賞環境を構築する実証実験の一環として、文化庁の委託に基づき実施いたします。

よって、緊急事態宣言が発出された状況ではありますが、公演会場、ライブ配信上映会場、アーカイブ上映会場では検温やアルコール消毒、ソーシャルディスタンスを確保した席数配置、20時までにご退館いただく時間設定等、細心の配慮をもって運営を行います。会場にご来場されるお客様におかれましては、以下のお願いをご確認いただきますようお願いいたします。

◆ご来場のお客様へのお願い

<下記のお客様はご来場をお控えください>

・ご来場前にご自身での検温をお願いします。37.5℃以上発熱のほか、下記の症状を自覚される方はご来場をお控えいただきますようお願いいたします。

 「発熱、咳、呼吸困難、全身の倦怠感、のどの痛み、鼻水・鼻づまり、味覚・嗅覚の異常、目の痛みや結膜の充血、頭痛、関節痛・筋肉痛、下痢、吐き気・嘔吐の症状」

・ご来場の14日以内に、同居家族や職場、学校など身近に新型コロナウイルス感染症の感染者、もしくは感染の可能性がある方がいらっしゃるお客様

<下記の事項のご協力をお願い申し上げます>

・会場では常時マスクをご着用いただきますようお願いいたします。マスクを着用されていない方は、ご入場をお断りさせていただきます。

・入場時に、非接触型体温計による検温を行います。検知結果によってはあらためて体温測定をさせていただき、37.5℃以上の方はご入場をお断 りいたしますので、あらかじめご了承ください。

・入場時に手指のアルコール消毒にご協力ください。

・上演中の発声ならびに上演中以外でも、会場内での会話はお控えくださいますようお願いいたします。

・新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のインストールを推奨いたします。

今後の新型コロナウイルスの感染状況や、政府または東京都の方針等によって変更となる場合がございます。何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

主催:文化庁(文化芸術収益力強化事業)、東急株式会社

制作:一般社団法人MUTEK Japan

技術協力:富士通株式会社、パナソニック映像株式会社、株式会社シネ・フォーカス、

株式会社日テレ・テクニカル・リソーシズ

会場協力:渋谷ストリーム ホール、ヒカリエホール、株式会社マグネットスタジオ、

株式会社シアターワークショップ

INOYAMALAND

1977年夏、井上誠と山下康は、巻上公一のプロデュースする前衛劇の音楽制作のために出会い、メロトロンとシンセサイザー主体の作品を制作する。この音楽ユニットは山下康によってヒカシューと名付けら、エレクトロニクスと民族楽器の混在する即興演奏グループ、リズムボックスを使ったテクノポップ・バンドへと変遷を辿る。1982年以降、井上はヒカシューの活動と並行して山下と2人のシンセサイザー・ユニット、INOYAMALANDをスタートし、1983年にYMOの細野晴臣プロデュースによりALFA/YENより1stアルバム『DANZINDAN-POJIDON』をリリース。その後、各地の博覧会、博物館、国際競技場、テーマパーク、大規模商業施設などの環境音楽の制作を行いながら、1997年にCrescentより2ndアルバム『INOYAMALAND』、1998年にはTRANSONICより3rdアルバム『Music for Myxomycetes(変形菌のための音楽)』をリリース。10数年振りとなるライブも行った。21世紀に入り世界的な再評価が高まる中、2018年にグループ結成のきっかけとなった1977年の前衛劇のオリジナル・サウンドトラック『COLLECTING NET』、3rdアルバム『Music for Myxomycetes 』、1stアルバム『DANZINDAN-POJIDON [New Master Edition]』、2ndアルバム『INOYAMALAND [Remaster Edition]』を連続リリース。近年はライブ活動も積極的に行いながら、海外展開も開始し、『DANZINDAN-POJIDON』をスイスのWRWTFWWから、1st以外のアルバムから選曲したコンピレーションアルバム『Commissions:1977-2000』をアメリカのEmpire of Signsよりリリース、2019年にはアメリカのLight in The Atticが制作した、80年代の日本の環境音楽・アンビエントを選曲したコンピレーションアルバム『環境音楽 Kankyō Ongaku』にYMO、細野晴臣、芦川聡、吉村弘、久石譲、インテリア、日向敏文等と並び選曲され、グラミー賞のヒストリカル部門にノミネートされるなど、更に世界的な脚光を浴びている。2020年春、オーストラリアのLongform Editionsからミニ・アルバム『Fuku-ura』、秋には22年振りとなる完全新作による4thアルバム『SWIVA』をリリースし、現在も活発な活動を続けている。

INOYAMALAND - Website

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Manami Sakamoto

2010年にVJのキャリアをスタートし、WOMB、ageHa、VENT等、東京のクラブで活動しながら、ULTRA Japan、Summer Sonic、Rockin Japan FESなど、数多くの大型フェスにも出演している。モーショングラフィックとVFXを軸に、ファッションショーやコンサート、舞台など様々な分野においても映像作品を提供しており、VJならではの空間演出されたデザイン性の高い映像が評価されている。国内外問わず、精力的に活動中。

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Daito Manabe + Satoshi Horii — phenomena

アーティストのDaito ManabeとSatoshi Horiiによる本作品は、音/映像のダイナミックな相互作用に関する実験、および音と映像を生成するためのアルゴリズムの開発を通じて制作されたオーディオビジュアル作品である。

音と映像とを同時に体験した場合に、聴覚情報である音と視覚情報である映像とは、個別の事象とは体験されず、まとまった一つのものとして体験されるが、通常、オーディオビジュアルの作品では音を解析することで映像を生成する、または映像を解析することで音を作る、といった主従関係のある制作方法を用いることが多く、制作の過程において二つは分離されている。本プロジェクトでは音と映像を制作する前にデータを生成し、それを元に音と映像に変換することで視覚と聴覚の同期と調和がされることを目指し、ストーリーを持たない抽象的な音と映像のアウトプットを体験から、音、映像そのものが持つものとは異なる感覚を呼び起こすことを目指している。データ生成には身近な現象から導き出した物理現象のシミューレーションをはじめとした簡素なアルゴリズムからVAE(variational autoencoder)など深層学習のアルゴリズムまで様々なものを利用している。

Daito Manabe - Website

Satoshi Horii - Website

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Intercity-Express — Triggering

楽家・大野哲二によるサウンドビジュアル・プロジェクト。90年代半ばより都内を中心にDJとしてのキャリアを経た後、本格的に楽曲制作をスタートさせる。広告音楽の世界と並行して、2014年からビジュアルプログラミングにて生成されたA/V作品「triggering」を発表。音楽的な文脈としてハウス・テクノ・ノイズ・エレクトロニカを通過してきたサウンドと、直感的なジェネラティブデザインやカラーパターンを軸としたビジュアルがシンクロし、主に海外を中心にライブを行う。主な出演としてMUTEK(カナダ、メキシコ、スペイン、東京)、Scopitone(フランス)、HPL(ロシア)、AVA(北アイルランド)、L.E.V(スペイン)などアートフェスティバルでのパフォーマンスや、Sunscape Festval(マルタ)などの野外フェス、FILE(ブラジル)でのインスタレーション展示も行う。ソロ作品の他に、カナダのビジュアルアーティストPush 1 stopとの共作や、メディアーティスト山本信一とのフルドーム作品など、コラボレーションも多数。また国内の音楽活動として、TV・CMをはじめ、大型国営施設のサラウンドデザイン、自動車メーカーの車載ナビゲーションシステム音開発、商業施設のインタラクティブコンテンツの制作など、音を通して五感を有機的につなぐ活動を行う。

Intercity-Express - Website

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角銅真実

音楽家、打楽器奏者。長崎県生まれ。マリンバをはじめとする様々な打楽器、自身の声、言葉、オルゴールやカセットテープ・プレーヤー等身の回りのものを用いて、自由な表現活動を国内外で展開中。自身のソロ以外に、バンドceroや、原田知世など、様々なアーティストのライブサポート、レコーディングに携わるほか、CM・映像、ダンスやインスタレーション作品への楽曲提供・音楽制作を行っている。2020年1月、初めて「うた」にフォーカスしたアルバム『oar』(ユニバーサルミュージック)を発表。近年は原田知世や石若駿の作品に作詞家として歌詞を提供するなど、言葉にも表現領域を広げている。2020年7月にはBunkamuraシアターコクーンで上演された演劇作品『プレイタイム』の音楽を担当。

Manami Kakudo - Universal Music

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FUJI|||||||||||TA

自作パイプオルガン、声、水(水槽)などを用いたソロ・パフォーマンスを主軸に、サウンド・インスタレーションや映画音楽、ダンス作品の音楽など多岐に活動する。聴いたことのない音を聴きたいという興味(欲求)に従って、あらゆる現象/メディア/状況を取り込みながら音楽を探求している。∈Y∋(ボアダムス)との共作舞台「メモリーム」(2015)や、東京都庭園美術館や瀬戸内国際芸術祭などを舞台としたDOMMUNEでのソロ・パフォーマンス、ロンドン(MODE 2019)で大規模なソロ作品である「NOISEEM」を上演。展示形式での作品として、湖底に沈んだ村の記憶をテーマに水中音で構成した「見えない湖」(2015/神奈川県立相模湖交流センター)、アブの幼虫の音を可聴化する作品「CELL」(札幌国際芸術祭2017)などを発表。2020年、9年ぶりとなるアルバム『iki』をスイスのレーベル・Hallow Groundよりリリース。イギリスのBoomkat Editionsより『KŌMORI』をリリース。

Fujita Yosuke - Website

Portrait 2
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