創造と探求、内省と革新の間
MUTEK Montrealは、会場で実施するプログラムと、フォーラムに参加する最初の専門家を発表します。
MUTEK Montrealは、2021年8月24日（火）から29日（日）にかけて第22回フェスティバルを開催。カナダのエレクトロニックミュージックとデジタルクリエイティビティのさまざまな側面を、28の多彩なパフォーマンスで祝います。ケベック州、アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州、ノバスコシア州、オンタリオ州、サスカチュワン州から約60名のアーティストを迎え、ローカルそして自国の才能にスポットライトを当てます。フェスティバル来場者は、会場となるPlace des ArtsのCinquième SalleとMTELUSで、MUTEKのプログラムの特異性を再認識することができるでしょう。
そして8月24日から9月2日にかけてはMUTEK Forumを開催。まずは4つのテーマ––人工知能、拡張現実（XR）、没入型クリエイション、クリプトアートと、クリエイティブハブZúからオンライン配信することを先日発表しました。このマーケットでは、デジタルクリエイションやエレクトロニックミュージックに携わるアーティストや企業が集まり、最新の芸術活動を探求しながら、テクノロジーやデジタル世界に関する倫理的・政治的な問題についての考察を促す対話が行われます。
MUTEK Festival 会場内イベント
22nd edition 8月24-29日
Playシリーズは、Place des ArtsのCinquième Salleで、その探求的テーマを継続
今年もPlace des ArtsのCinquième Salleで開催するPlayシリーズは、8月24日（火）から27日（金）に毎晩2つのダブルプログラムを実施。世界初演となる16のパフォーマンスは、モントリオールのデジタルアート、オーディオビジュアルクリエイション、エレクトロニックミュージックにおける専門性と最先端の才能に焦点を当てています。全36名の地元の現代アーティストが、この1年間の内省と創造的探求の集大成を新たなイマジネーションで表現するオーディオビジュアル体験を提供してくれるでしょう。
ALMA FR/QC+CA/QC Charbonneau/Amato CA/QC France Jobin & Markus Heckmann CA/QC+DE GOLPESAR IR/QC Ida Toninato & Pierre-Luc Lecours FR/QC+CA/QC Lucas Paris & Alexis Langevin-Tétrault FR/QC+CA/QC Mathieu Arsenault & Charles-André Coderre CA/QC Matthew Cardinal & Stephanie Kuse CA mesocosm CA/QC Montreal Life Support & Woulg UK/QC+CA/QC Myriam Bleau CA/QC Myriam Boucher & Kathy Hinde CA/QC+UK Nick Schofield CA/QC Priori & Jason Voltaire CA/QC Salomé Perli FR/QC Thisquietarmy & Philippe Léonard CA/QC
Nocturneシリーズは、MTELUSで一体化体験を再提案
Nocturneシリーズは、8月27日（金）から29日（日）に、MTELUSにて4つのショーからなる3つのプログラムを開催。約20名のアーティストが参加し、世界初演を含む12のパフォーマンスをお届けします。エレクトロニック・キャバレーとして再構築されたNocturneは、よりリズミカルな形態に焦点を当てており、フェスティバルの参加者は没入感のある陽気な雰囲気の中で一緒に楽しむことができます。
Alex Mc Mahon CA/QC All is Well CA/QC Ciel CN/CA Desert Bloom CA/QC Hildegard FR/QC+CA/QC JOYFULTALK CA Martin Messier CA/QC Phèdre CA Pheek/Iregui CA/QC+CO/QC Plumbing (Jason Voltaire & Stephen Ramsay) CA/QC Porto Porto CA/QC Yu Su CA
MUTEK Forum
7th edition 8月24-9月2日
XR Salon、第7回目の開催
第7回目となるXR Salonでは、昨年に引き続きメタバースを深く掘り下げ、とりわけ拡張現実（AR）について議論します。FilmGate Miami、MUTEK、カナダ国立映画制作庁、O Cinemaが主催する「Montréal/Miami New Narratives Lab」のクリエイターが参加します。
また、今年のXR Salonでは、XR作品の循環と流通に焦点を当て、Sandra Rodriguezが中心となってQuébec/Canada XRが行った最近の調査結果を検証するとともに、モントリオールのSociety for Arts and TechnologyのSATELLITEプロジェクトとのパートナーシップや、カナダのアーティストでWeb-VR教育者であるNancy LeeとKiran Bhumberの参加により、VRのアクセシビリティについても議論します。
そして最後に、MUTEKでは、詩や小説からビデオゲーム、XR、ファッションまで幅広い分野で活躍するクリエイターのSabrina Calvoを迎え、「ストーリーテリング」という従来の制限から解放され、今日の重要なストーリーを伝える新しい方法を模索すべき理由についての基調講演をしていただきます。
Fereshteh Toosi IR/US — Florida International University Gwendal Creurer FR/QC — Society for Arts and Technology Kiran Bhumber CA Laurence Dolbec CA/QC — National Film Board of Canada Maude Thibodeau CA/QC — Dpt. Mélanie O'Bomsawin CA/QC Monica Lopez De Victoria US — Lopez De Victoria Studio LLC Nancy Lee CA Olivia Klawonn US Sabrina Calvo FR/QC Sandra Rodriguez CA/QC — MIT (HackingXR) Shonee Arroyo-Kreimes CR/QC Vivian Marthell US — O Cinema
人工知能の創意を探る
人工知能（AI）は、MUTEK Forumで繰り返し取り上げられるテーマとなっており、今年は国際的な講演者が集まり、AIの多様な想像力を探ります。その中には、MITから出版された影響力のある書籍『The Stack』の著者であり、今後出版予定の『The Revenge of the Real』では、パンデミック後の世界における政治の未来とAIの役割を探求するBenjamin Brattonの基調講演も含まれます。また、Ars ElectronicaのFuturelabとのコラボレーションでは、AI音楽研究者として知られるAli Nikrangが、人間とマシンの共同作曲に対する異文化間のアプローチをテーマにパネルを行います。
さらに、さまざまなクリエイターや専門家によるショートプレゼンテーションでは、元MUTEK AI Art Labアドバイザーの徳井直生氏による『AI主導の音楽制作における創造性の解明』や、Keychange関連メンバーのCeline Garciaによる『AIのクリエイティブな応用における著作権の懸念』など、この技術が音楽、デジタルアート、XRの未来に与える影響についての洞察が示されます。
Ali Nikrang AT — Ars Electronica Futurelab Benjamin Bratton US — University of California San Diego Celine Garcia FR — Puppet Master Label & Publishing Nao Tokui JP — Qosmo Orit Halpern US/QC — Concordia University
デジタルアート＆サウンドの新境地
MUTEKは毎年、デジタル・オーディオビジュアルの創造の境界を押し広げ、国内外のクリエイターや専門家のエコシステムの発展、多様化、相互接続に貢献している革新的なアーティストを紹介することを目指しています。こうした中、MUTEKはラテンアメリカ、カナダ、UKの女性アーティストや専門家の活発なネットワークを結ぶ、ブリティッシュ・カウンシル主導の国際プロジェクト、AMPLIFY Digital Arts Initiativeと再びタッグを組みます。MUTEK Forumでは、Rafael Lozano-Hemmerのスタジオ所属のKarine Charbonneauがホストを務める、AMPLIFY D.A.I Collaborations Fundから開発されたプロジェクトの一連のプレゼンテーションが行われます。
Alejandra Cárdenas (Ale Hop) PE/DE Analucia Roeder PE Andrea Ludovic VE Edy Fung (Quantum Foam) HK/UK+SE Erin Gee CA/QC Feli Cabrera López CO/AR Flor de Fuego (Florencia Maria Alonso) AR Frances Adair Mckenzie CA/QC Gabrielle Harnois-Blouin CA/QC Jenny Maritza Ramirez Osorio (Jennitza) AR Joaquina Salgado AR Libby Heaney UK Magdalena Molinari AR Mimi Allard CA/QC Robin Buckley (rkss) UK Sol Rezza AR Tatiana Heuman AR/DE Vicky Clarke UK x/o CA
また、MUTEK Monteal 2021では、ケベック州にある8つの大学や学校にまたがる学際的なネットワークを用いて、芸術、文化、テクノロジーの関係性を研究・創造することを目的としたHexagramとのパートナーシップにもハイライトを当てます。MUTEK Forumでは、200名を超えるメンバーの中から26名のアーティスト・研究者が、最新のプロジェクトを短編ビデオコンテンツとして発表し、芸術と科学の分野をつなぐ実験的かつ批判的な視点から、彼らの実践を紹介します。
音楽について
音楽は常にMUTEKの活動の中心であり、前述のすべての活動とテーマは、目まぐるしく変化し続ける業界で進化していく電子音楽家にとって非常に重要なものです。今回のMUTEK Forumでは、フェスティバルに参加するアーティストを中心に、音楽業界に関連するさまざまなテーマを取り上げ、Brian Enoが共同設立した新しい環境維持チャリティ団体EarthPercentがホストする一連のイベントでは、Client Earth、A Greener Festival、Music Declares Emergencyからゲストスピーカーを招き、差し迫ったエコロジー問題に光を当てます。
並行して、MUTEKのパートナーであるKeychangeプロジェクトの現在の関連メンバーがMUTEK Forumに参加。Ievgeniia Ivanovaがデータに基づいた意思決定と分析に焦点を当てた内容で参加するほか、オンラインマーケティングの専門家であるClick & Mortarが、ミュージシャンのためのデジタル主権に関するワークショップを行います。
アメリカのSoundworks社は、パネルディスカッションで音の瞑想中に発生する認知的・知覚的なつながりを検証し、モントリオールのBeatConnect社は、地元のプロデューサーと協力して、デジタルスタジオでの遠隔コラボレーションの可能性を紹介します。
Claire O’Neill UK — A Greener Festival Ievgeniia Ivanova PL/UA — ARNOVA Isla Angus UK — Client Earth John Connell UK/DE+US — Soundworks Lewis Jamieson UK — Music Declares Emergency Love Ssega UK — EarthPercent Lukas Volz DE — Université de Cologne Olivier J. Bergeron CA/QC — Click & Mortar
さらに数名の専門家や、ファッションとクリエイティブ・テクノロジーの融合、NFTなどの新しいマネタイズモデルなどの新しいテーマが加わります。MUTEK Forumの全プログラムは7月末に発表予定です。
また、市場参加者（アーティスト、クリエイター、ディストリビューター、文化機関、デジタルクリエイティビティやエレクトロニックミュージック関連企業）や、インタラクティブな対話やネットワーキングの機会といったアクティビティも、7月中に発表を予定しています。
MUTEKは、活動の維持・発展に重要な役割を果たし、特にフェスティバルとフォーラムの発展に向けて支援を提供してくださったパートナーに感謝します。
The Government of Québec, the Conseil des arts et des lettres du Québec, the ministère du Tourisme du Québec, the Secrétariat à la région métropolitaine du gouvernement du Québec, the ministère de la Culture et des Communications du Québec, the Canada Council for the Arts, the Conseil des arts de Montréal, the City of Montréal, FACTOR and Canada's private radio broadcasters, the Department of Canadian Heritage, Musicaction, the British Council, the Consulat général de France à Québec, the Goethe-Institut, Tourisme Montréal, Red Bull, Soundworks, BeatConnect, Zú, Place des Arts, Akufen, Urbania, Folklore and Click & Mortar.
